2019.11.25
覗くタイプの検査で視力が下がる謎について
皆さんは、健康診断での視力検査を受けたことがありますか?
「健康診断で視力が下がってました」と来られる人の中に
実際に院内で覗かずに検査してみると1.0~1.2まで見えておられる方がいます。
この前の健康診断では、低かったのに!とびっくりされる方が多いです。
今回はその謎についてお話したいと思います。
覗くタイプの視力検査だと、検査時に筒を覗くと思います。
その、覗く動作により近視化が起こります。
このことを専門用語で”器械近視”といいます。
これらの要因には、
生理的、心理的あるいは器械的要因が考えられています。
生理的要因のなかに年齢などもあり、
心理的要因は、見ようと思うことが心理的に
目の”見る力”に強く作用して生じるといわれています。
似た場面として、
望遠鏡、顕微鏡や一眼レフのファインダを覗く時などに
近視化が起こり見えづらいと感じることがあるかもしれません。
健康診断を受け、視力が下がっていても慌てず
眼科を受診していただければ、
器械近視が原因の視力低下なのか、眼の病気が原因なのか、
確認できるので、まずは眼科受診をお勧めします。